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【岡田敏一のエンタメよもやま話】音楽がダメになったのはホントにネットのせい? 全世界で昨年1500万枚も売れたアデルのCD
ルックス面や話題性、華やかさではレディー・ガガやビヨンセらに大きく劣る彼女ですが、日本と違い、欧米で最重視されるのはあくまで楽曲の良さと歌唱力。とりわけ、恋愛の悩みなど同世代の女性の気持ちを代弁する楽曲群は女性の圧倒的な支持を獲得。ヴォーグ誌の英国版や米のコスモポリタン誌といった大手女性誌の表紙を飾りました。実は昨夏、彼女のライブを米ハリウッドで観たのですが、客席のあちこちから「アイ・ラブ・ユー、アデール!」という女性の絶叫が聞こえ、同性からの支持の高さを実感しました。
こうした“アデル現象”について、ロイター通信は昨年末、「21」を発売したレコード会社が世界的な大手ではなく、英国の独立系レコード会社「XLレコーディングス」である点を「驚くべきこと」と報じるとともに、「昨年の彼女の偉業は、真に優れた音楽には需要があることを示している」との大手調査会社(米ニールセン・サウンドスキャン)の調査部門の上級副社長のコメントを紹介。米音楽専門チャンネル、VH-1(電子版)も昨年暮れ、ロイター通信の報道を引用しながら「音楽ファンは今も自分たちのお気に入りのアーティストや高質の音楽には多くのお金を支払っている」と結論付けています。
2月13日(現地時間2月12日)に米ロサンゼルスで発表・授賞式が行われる今年のグラミー賞では、年間最優秀アルバム、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲など計6部門で候補となっている彼女。日本ではコアな洋楽ファン以外にはほとんど知られていなかった彼女の人気もいよいよ爆発しそうです。
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