【福岡】医師らが洋上救急の現場を体験 海保が訓練

01/20 19:10 更新

「洋上で出た急病人を想定し、医師や看護師がヘリコプターに乗り込みます」。北九州市門司区の沖合で20日行われた洋上救急訓練。1分1秒を争う救命救急の現場に、医師や看護師らおよそ40人が臨みました。門司海上保安部を中心に、協力する病院などが参加。実際に、巡視船やヘリコプターに乗り込んでの訓練です。揺れや騒音が激しいヘリコプターの中で、地上の病院に患者の容態を的確に伝えたり、狭い機内で救急処置をしたりすることの難しさを体験しました。参加した看護師は「とても狭くて、揺れが激しく騒音もひどいので、なかなかコミュニケーションを取るのは難しいと思った」と話していました。また参加した医師は「まだヘリに乗って医療行為をしたことはないけれども、あの中でやるのは本当に大変だと思う」と話していました。海上保安部は「不安定で狭い機内でどこまでの患者の処置ができるかを日頃からか考え、緊急時に備えてほしい」としています。