同大生、マナー守って キャンパス間の近道で騒音、ポイ捨て…
同志社大(京都市上京区)が今出川キャンパスと新町キャンパスを結ぶ「近道」を移動する学生のマナーに頭を痛めている。夜間の会話やごみのポイ捨てに地域住民から苦情が寄せられるためだ。大学は「紳士淑女たれ」と学生のモラルに訴えてきたが目立った効果は上がらず、今月1日から新町キャンパスから今出川キャンパスへ向かう学生の移動規制に踏み切った。
■警備員配置、移動規制 大学側が対策強化
近道は、市営地下鉄2号出入り口を経て両キャンパスを結ぶ東西約300メートルの道のり。1日に数千人が行き交う。住宅街を抜ける細い道のため、学生のマナーが問題化。週数件の苦情電話がある。
大学はこれまでも警備員を配置したり、立て看板、チラシなどでマナー向上を呼び掛けてきた。今年7月からは新町キャンパスへの地下鉄出入り口の表示を、2号から今出川通沿いの4号に変更するなど人の流れの分散化を図っている。
今回の規制も分散化の一環。住宅街を避け、新町通を南下して今出川通を東へ向かうルート(約650メートル)を通るよう求めている。罰則は設けず、今出川キャンパスから新町キャンパスへ向かう学生に制約はない。試験期間に入る来年1月末まで続け、効果をみる。
新町通から今出川通にかけて警備員約10人を配置。午前から夕方まで学生の往来が多い五つの時間帯と午後7時55分以降を一方通行にしている。
文学部3年の佐藤稜介さん(21)は「不便になった」としながらも「横に広がって歩いたり、歩きたばこ、夜間の会話など住民に迷惑をかける人もいるので仕方がない」と大学の措置に理解を示す。
学生支援センターの西川信司課長は「地域と良い関係を築くため、今後もこの対策にとどまらず、トラブルを減らすよう努めたい」としている。
【 2011年12月14日 13時48分 】
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