すべての民間工事で線量調査へ
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すべての民間工事で線量調査へ

1月19日 22時8分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

原発事故の計画的避難区域にある砕石場の石を使って建設された福島県二本松市のマンションで高い放射線量が測定された問題を受けて、二本松市は住民の不安を取り除くために原発事故のあとに行われたすべての民間工事についても放射線量を調べることを決めました。

この問題は、計画的避難区域に指定されている福島県浪江町の砕石場の石が二本松市のマンションのコンクリートに使われ、マンションの室内から屋外よりも高い放射線量が測定されたものです。二本松市は19日夜、市議会の全員協議会で今後の市の対応などを説明し、住民の不安を取り除くために原発事故の後に行われた住宅などのすべての民間工事についても放射線量を調べることを明らかにしました。調査は地元の建設業者を通じて行い、今月27日までに結果を取りまとめるということです。また、原発事故のあとに行われた公共工事を対象にした調査結果も報告され、すでに明らかになっている同じ砕石場の石を使った農業用排水路以外には、放射線量が周辺より高い場所はなかったということです。二本松市は引き続き県や国と協力して計画的避難区域などから出荷された石が流通していないか調査を進める方針です。

二本松市の三保恵一市長は、記者会見で、「この問題が明らかになったあと『自分の家は大丈夫か』とか『室内の放射線量を知りたい』と住民から不安の声が相次いで寄せられていた。この不安を払拭するために調査に乗り出すことにした」と話しました。