国際通貨基金(IMF)は18日、危機に陥った国々を支援するための資金基盤(融資枠)を、5千億ドル(約38兆円)積み増す方針を明らかにした。欧州各国がIMFに貸し出す2千億ドルに加え、さらに3千億ドル増やす。欧州の政府債務(借金)危機が世界へ広がり、各国を支援する必要性がさらに高まっているとして、万全を期す狙いだ。
IMFの融資枠で現在残っているのは3900億ドルだが、今後数年で世界で1兆ドル分の資金需要が発生する可能性があると推計。財政基盤を強化するため、IMFとして最大5千億ドル分を拡充する方針を固めた。