財団法人・飯塚市教育文化振興事業団は2月1日から、同事業団が管理・運営する文化会館コスモスコモンでコンサートチケットなどを購入するとポイントがたまる電子マネー制度「ぐるっとグリーンポイント」を導入する。ポイントは地元商店街などの加盟店で使えるほか、地域の文化・スポーツ団体に寄付することができる。
同事業団によると「グリーンポイント」は名古屋市などで導入されており、九州では初めて。
コスモスコモンでチケットを購入したり、加盟店で買い物をすると、100円につき1ポイントを付与。利用者はICカードや携帯電話にポイントをため、1ポイントを1円の電子マネーとして使うことができる。文化・スポーツ団体に寄付する場合は、福岡市の会社が運営する事務局を通じて寄付金に換える。
「グリーンポイント」の導入はコスモスコモンの友の会「飯塚コスモス倶楽部(くらぶ)」の新会員を増やし、運営財源の安定化につなげる狙いもある。
このため、友の会の会員証は4月以降、専用のICカードに切り替える方針。年会費2500円が不要になる一方、これまで1年ごとの更新時に3千円分のチケットを配布していたサービスはなくなる。その他の特典は維持するという。
同事業団は年末までに、専用の端末を設置した飯塚市内の加盟店を100店に増やしたい考え。小野正行理事長は「地域の皆さんに文化事業に対する理解を深めていただくとともに、地域活性化につなげたい」と話している。
=2012/01/20付 西日本新聞朝刊=