ライフ放射能懸念…弁当持参認める自治体 揺れる学校給食 「教育の一環」困惑も+(2/3ページ)(2012.1.19 23:41

  • [PR]

ライフ

  • メッセ
  • 印刷

放射能懸念…弁当持参認める自治体 揺れる学校給食 「教育の一環」困惑も

2012.1.19 23:41 (2/3ページ)

 江東区では昨年11月現在、小学校で15人(中学は希望者なし)が弁当を持参しているという。東京都稲城市でもすでに弁当が認められている。

 東京都内に限らず、同様の対応を求める声は強く、福島や宮城、岩手、茨城といった地域だけでなく、沖縄でも弁当・飲料の持参許可の要望がされている。これらの声に、多くの自治体では、「安全に関する説明に納得いただけないケースでは、弁当を認めるなどの対応を学校現場でしている」(さいたま市)といった対応をしているようだ。

 一方で、給食は大切な教育の一環。文京区の担当者は「クラス全員で食事をともにすることで、大勢で食事をする際のマナーや、楽しく食べるために必要なことなどを子供たちは学ぶ」とも話す。別の区の教育委員会の担当者は「弁当持参を許可する学校が増えることで、これまで培ってきた給食の制度そのものが、崩れていくのではないか」と心配する。

 文部科学省は、「弁当での昼食を無条件に認めることはできない」としながらも、「無理に食べさせるわけにもいかず、納得していただけなければ致し方ない」と事実上、弁当持参を容認の立場だ。ただ、文科省でも「給食は、栄養や食材の産地などを学ぶ、各教科と関連した『教材』としての側面を持つことも理解してもらえれば」と困惑は隠せないでいる。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital