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【富山】

「はやぶさ」氷見盛り上がる 19日講演会を前に模型登場

手作りした「はやぶさ」の模型と端さん。手にしているのは川嶋さんによる小惑星イトカワの模型=氷見市中央町で

写真

小惑星「イトカワ」も

地元まちおこしグループ

 小惑星探査機「はやぶさ」を開発した宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授による講演会(氷見市教委主催)が十九日に同市民会館である。これに合わせ、会場では当日、地元のまちおこしグループの一員端(はずれ)信弘さん(71)=同市鞍川=が手作りしたはやぶさの模型も展示する。模型は現在、同市中央町の土産物店「勘右衛門」に飾られ、街の話題になっている。(西山輝一)

 はやぶさは小惑星イトカワで微粒子を採取し、二〇一〇年六月に七年間の飛行を終えて地球に帰還し、太陽系誕生などの研究の前進に期待を高めた。川口教授はこのプロジェクトを率いた。

 端さんは、氷見を舞台に撮影され、昨年公開された映画「ほしのふるまち」をPRするため結成された市民応援団の一員。応援団は、川嶋裕美子さん(51)を団長に、短文投稿サイト「ツイッター」を使って映画を広く紹介した。

 今回、市教委の講演会に関わることにしたのは、富山市出身の本木克英監督による同探査機を題材にした映画「おかえり、はやぶさ」が、三月に公開されるため。本木監督は、川嶋さんが営む「勘右衛門」を訪れたこともある。「また自分たちで盛り上げよう」と、端さんが昨年十一月に模型を作った。

 端さんには模型作りの経験はほとんどなく、大工をしている親類から建築廃材を譲ってもらったり、茶わんやビニールパイプなど、使えそうな材料をホームセンターで購入。組み立てた後に金、銀の折り紙を張り付け、二週間かけて完成させた。

 模型の完成後、「講演する川口教授にも見てもらおう」と思い立った川嶋さんが、宇宙機構に電話したところ、宇宙機構から氷見市教委を通じて「会場に展示してほしい」との回答がメールで返ってきたという。

 模型は現在、川嶋さんの店の天井からつるされ、エアコンの風を受けてゆったりと漂っている。端さんは「材料費は千円ほどだが、遠くから見ればそれらしく見える。少しでも地元が盛り上がれば」と笑顔で話している。川嶋さんも今月、夫とともに古新聞を使って小惑星イトカワを作り、一緒に会場に並べることにしている。

 講演会には市内の中高生のほか、一般参加者も百五十人ほど入れる。入場無料。問い合わせは市教育研究所=電0766(74)8221=へ。

 

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