岡谷市は18日、市職員互助会の基金会計から約256万円を詐取したとして、会計課の男性主査(38)を懲戒免職処分にした。主査は「借金返済に充てた」と事実を認め、全額弁済したという。刑事告訴はしない方針。基金は職員の会費などで積み立て、公金は含まれていない。
市によると、基金の貸付係の主査は10年9月~11年12月に計14回、貸付金借用申込書に記載された金額を改ざんし、申し込みより多い額を引き出して差額を着服したとしている。11年12月に基金会計の点検で発覚した。
今井竜五市長は「市民の信用を損なう行為」と謝罪した。管理責任として上司の会計管理者を訓告とし、市長と副市長を1カ月の10%減給とする条例一部改正を専決処分した。【武田博仁】
毎日新聞 2012年1月19日 地方版