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骨折などの外傷によって、関節内の血腫や滲出液がその内圧を上昇させると、滑膜外(関節包内)にあるfat pad(脂肪)が押し出され、肘関節側面に描写されます。 このsignの事をfat pad sign(ファットパッドサイン)と言います。 【関節包内損傷の場合】 fat pad sign(+) → 関節包断裂なし。 fat pad sign(-) → 関節包断裂あり。 【関節包外損傷の場合】 fat pad sign(-) fat pad signは、関節包断裂の有無、また関節包内の損傷か包外の損傷かを鑑別する重要な画像所見の一つです。 |
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【正常像の模式図】 | |
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【関節包外損傷の模式図】 関節包外損傷の場合、血腫は関節包の外で出ますので、関節包内の内圧上昇は起こらず、fat pad signはでません。 |
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【fat pad signの模式図】 関節包内の損傷で関節包の断裂がない場合、脂肪が外に押し出され、fat pad signが出ます。 |
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肘を損傷した子供のX-Pです。 X-P上、骨折線は見られませんが、腫れが出ているのと、fat pad signが見られます。 よって、関節包内損傷(関節包の断裂なし)が疑われます。 *マウスポインタを画像に重ねてみて下さい。 |