北海道大学生物生産研究農場の原乳の放射性ヨウ素と放射性セシウムの分析結果



                                               原乳1Kg当りの一秒当たりの崩壊数(ベクレル:Bq)

   3月16日  4月4日  4月18日  5月9日**  5月23日  6月6日
 ヨウ素131   検出されず   検出されず   検出されず  0.116 Bq/kg***   検出されず   検出されず
 セシウム137   検出されず   検出されず   0.036 Bq/kg*  0.176 Bq/kg***  0.113Bq/kg*** 0.114Bq/kg***
 セシウム134   検出されず   検出されず   検出されず  0.139 Bq/kg***  0.079Bq/kg*** 0.089Bq/kg***

   6月20日 7月8日****  7月19日  8月1日 8月15日  9月12日
ヨウ素131  検出されず 検出されず   検出されず 検出されず 検出されず  検出されず 
セシウム137 0.043Bq/kg*** 0.033Bq/kg***   検出されず 検出されず 検出されず  検出されず 
セシウム134 0.026Bq/kg*** 0.024Bq/kg***   検出されず 検出されず 検出されず  検出されず 

  10月17日 11月14日 12月12日  1月16日予定     
ヨウ素131  検出されず  検出されず   検出されず         
セシウム137 検出されず  検出されず   検出されず         
セシウム134 検出されず  検出されず   検出されず         

本測定は北大農場のホルスタイン牛の原乳を2Lを試料を採取しヨウ素131の場合はそのまま、放射性セシウムの場合は灰化した試料を作成し、ゲルマニウムγスペクトロメーターにより24時間測定した。放射性セシウムは灰化試料調製のため採取日時から時間が必要であり、採取後48時間後に測定した。    
(試料採取、調製ならびに測定を担当した機関:北海道大学獣医学研究科放射線学教室、毒性学教室、動物病院ならびに北海道大学アイソトープ総合センター)

9月以降の測定について
本測定は福島原発が低温冷却状態になり、外部への放射能放出の恐れが無くなるまで継続する予定ですが、測定関係者の負担から、9月から一月に1回の測定にしたいと思います。関心を持っていただいている方からは品目や頻度の増加のご要望もありますが、試料調製、測定等に講義や研究を主に従事をされている多くの方のボランティアによる協力の上に行っている測定であることをご理解いただき、関係の皆様のご了解をお願いしたいと思います。もちろん、今後、福島原発で何か不測の事態あるいは測定値に大きな変動等があれば、また、緊急を計測体制を取りたいと思っております。関係者の方々、ご理解のほどお願い申し上げます(O.I)。

* 原乳に対して厚労省が提示している暫定規制値はヨウ素131は300Bq/kg(乳児は100Bq/kg)、放射性セシウムに対しては200Bq/kgです。 
4/18のセシウム137の値は規制値の1/5600程度の極めて微量の放射能であり、摂取しても人体に対する影響はありません。 

** 5月2日の欠測理由と日程変更のお知らせ
二週間に一度、測定し、更新するというポリシーで行ってきており、当初、5月2日の連休の中日を予定しておりましたが、複数で行っている担当者に対しての連絡が旨く行かず、結果的に欠測となってしましました。原乳の場合は複数のボランティアの担当者の作業が必要で、連休の狭間の調整がうまくつかなかったのが実情です。
5月2日の原乳の採取ができず、改めて連休明け9日に採取日を設定して測定し直すことにしました。5月11日現在、ヨード測定は終わりましたが、セシウム測定はあと二日程必要ですので、暫くお待ちください(通常、試料調製と測定の時間が必要なので表示されている日(採取日)から三日〜四日後にアップされます)
この件につきまして何名かの方から問い合わせのメールを頂きました。説明不足であった事をお詫びを申し上げますと共に、ご理解いただきますようお願い申し上げます

*** 原乳に対して厚労省が提示している暫定規制値はヨウ素131は300Bq/kg(乳児は100Bq/kg)、放射性セシウムは200Bg/kgです。
5/9のヨード131の値は規制値の1/2600(1/860)程度、放射性セシウム(セシウム137とセシウム134の合算で0.315 Bq/kg)の値は規制値の1/635で極めて微量であり、摂取しても人体に対する影響はありません。(5/16).
暫定基準値と比較をし易いように旧来のmBq/kgの表記をBq/kgとしました(1000ミリベクレル=1ベクレル)(5/18)
5月23日の放射性セシウム(セシウム137とセシウム134の合算で0.192Bq/kg)の値は規制値の1/1042で極めて微量であり、摂取しても人体に対する影響はありません。(5/30).
6月 6日の放射性セシウム(セシウム137とセシウム134の合算で0.203Bq/kg)の値は規制値の1/985で極めて微量であり、摂取しても人体に対する影響はありません。(6/13)
6月20日の放射性セシウム(セシウム137とセシウム134の合算で0.069Bq/kg)の値は規制値の1/2899で極めて微量であり、摂取しても人体に対する影響はありません。ちなみに今回の測定でのセシウム137とセシウム134の検出限界はそれぞれ、0.024Bq/kgと0.020Bq/kgでした。(6/28)
7月8日の放射性セシウム(セシウム137とセシウム134の合算で0.057Bq/kg)の値は規制値の1/5263で極めて微量であり、摂取しても人体に対する影響はありません。ちなみに今回の測定でのセシウム137とセシウム134の検出限界はそれぞれ、0.024Bq/kgと0.020Bq/kgでした。(7/16)

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測定予定日でした7月4日は関係者が学会参加のため、日程をずらし7月8日の採取試料となります。ご了承お願い申し上げます


本測定に関しての問い合わせ先:
稲波 修
北海道大学・大学院獣医学研究科
環境獣医科学講座・放射線学教室
〒060-0818 札幌市北区北18条西9丁目
TEL 011-706-5235
Fax 011-706-7373
Email: inanami@vetmed.hokudai.ac.jp

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