セシウム:まきストーブの灰から4万ベクレル検出 二本松

 環境省は19日、福島県二本松市の民家で使用されたまきストーブの灰から1キロ当たり最大4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。国の埋め立て基準の5.5倍に当たる。同省は、除染を重点的に進める「汚染状況重点調査地域」のある東北・関東8県の市町村に対し、灰を庭や畑にまいたりせずに一般廃棄物として回収するよう通知した。

 まきはクリやケヤキで、東京電力福島第1原発事故前から屋外に置かれており、放射性セシウムは事故由来とみられる。

 調査は二本松市の依頼を受けた日本原子力研究開発機構と東電が昨年11月、実施した。

 その結果、樹皮が付いたままの燃やす前のまきからは、放射性セシウムが国の指標の29〜110倍の1キロ当たり1157〜4395ベクレル、まきストーブで燃やした灰から同2万8660〜4万3780ベクレル検出された。

 排煙の放射性セシウムの濃度は、原子炉等規制法で定められた原発敷地境界の大気中濃度の上限に比べ1.02〜1.07倍だった。この煙を排出する煙突から20メートル以内に1年間いても、被ばく量は0.01ミリシーベルトで、環境省は「健康への影響は無視できるレベル」としている。

 通知では、市町村は各家庭に対し発生した灰をポリ袋などに入れて飛散防止を図るよう働きかけることを求めた。市町村は収集後の測定で、1キロ当たり8000ベクレルを上回った場合、「指定廃棄物」として国の負担による処分を申請できる。一方、林野庁はまき1キロ当たり40ベクレル超、木炭同280ベクレル超の販売・流通を控えるよう自治体に指導してきたが、まきから検出されたことを受け、改めて自治体に徹底を呼びかけた。【藤野基文】 環境省は19日、福島県二本松市の民家で使用されたまきストーブ用の灰から1キロ当たり最大4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。同省は、除染を重点的に進める「汚染状況重点調査地域」のある東北・関東8県の市町村に対し、灰を庭や畑にまいたりせずに一般廃棄物として回収するよう通知した。

 まきはクリやケヤキで、東京電力福島第1原発事故前から屋外に置かれており、放射性セシウムは事故由来とみられる。

 調査は二本松市の依頼を受けた日本原子力研究開発機構と東電が昨年11月、実施した。

 その結果、樹皮が付いたままの燃やす前のまきからは、放射性セシウムが1キロ当たり1157〜4395ベクレル、まきストーブで燃やした灰から同2万8660〜4万3780ベクレル検出された。

 排煙の放射性セシウムの濃度は、原子炉等規制法で定められた原発敷地境界の大気中濃度の上限に比べ1.02〜1.07倍だった。この煙を排出する煙突から20メートル以内に1年間いても、被ばく量は0.01ミリシーベルトで、環境省は「健康への影響は無視できるレベル」としている。

 通知では、市町村は各家庭に対し発生した灰をポリ袋などに入れて飛散防止を図るよう働きかけることを求めた。市町村は収集後の測定で、1キロ当たり8000ベクレルを上回った場合、「指定廃棄物」として国の負担による処分を申請できる。一方、林野庁はまき1キロ当たり40ベクレル超、木炭同280ベクレル超の販売・流通を控えるよう自治体に指導してきたが、まきから検出されたことを受け、改めて自治体に徹底を呼びかけた。【藤野基文】

2012年01月19日 20時55分

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