東電、年金削減へ都内で説明会

2012年1月19日 19時12分
(2時間20分前に更新)

 東京電力は19日、福島第1原発事故の賠償金を捻出する企業年金削減案について、都内で退職者向けの説明会を開いた。削減が実現した場合は10年間で1千億円程度の確保が可能とみられる。すでに福島県などでも説明会を開いて説得活動を本格化させており、退職者の判断が焦点となる。

 削減案は、昨年11月に政府が認定した「緊急特別事業計画」に盛り込んだ。年金給付の際に、東電が保証する運用利回りを最大で4・25%引き下げる内容で、2012年度中の実施を目指している。

 実現には年金受給権者の3分の2以上の同意が必要となる。年金の積立不足が生じていない企業が退職者の年金を削減するのは異例だ。(共同通信)

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