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米産牛肉 輸入規制緩和で審議

1月19日 19時52分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

BSE対策として、アメリカ産牛肉の輸入を生後20か月以下の牛に限っている現在の規制を緩和した場合、安全性に問題が生じないか、食品安全委員会が19日から審議を始めました。

アメリカ産の牛肉については、BSE対策として、一時、輸入が全面的に禁止され、平成17年以降は、病原体が蓄積しやすい脳や脊髄などを取り除いた生後20か月以下の牛の肉に限って輸入が認められています。19日に開かれた食品安全委員会の専門調査会で、厚生労働省の担当者は、アメリカではこの5年間、BSEが確認されていないことなどから、規制を緩和して、輸入できる牛の肉を国際的な基準と同じ生後30か月以下に拡大したいとして意見を求めました。これに対し、獣医学などが専門の委員たちは「規制を緩和した場合、牛肉の輸入の実態は現在とどう変わるのか」とか、「各国でのBSEの発生状況のデータを比較しないとリスクの評価が難しい」などと述べていました。食品安全委員会では、輸入規制とあわせて国内の検査基準の緩和についても審議し、科学的な根拠に基づいた答申を取りまとめたいとしています。