熊本タクシー(熊本市、倉岡斌[あきら]社長)は、スマートフォン(多機能携帯電話)に搭載されているGPS(衛星利用測位システム)機能を活用し、客が電話で場所を説明しなくても配車できるサービスを始めた。同社によると、同様のサービスは全国の大都市圏を中心に広がっており、県内では初めてという。
スマートフォンで提携会社からタクシーを呼ぶことができる「全国タクシー配車」のソフト=熊本市の熊本タクシー
同サービスは、大手タクシーの日本交通(東京)が2011年1月に導入し、熊本タクシーも利用料を払って加入。東京、大阪、福岡など13都道府県で16社が提携しており、利用者は提携会社がある全地域でサービスを利用できる。
利用方法は、事前に無料のアプリケーションソフト「全国タクシー配車」を自分のスマートフォンにダウンロードし、名前と電話番号を登録。タクシーを呼ぶ際には、「今すぐ呼ぶ」画面にタッチし、画面上の地図で位置を知らせると、自動的にタクシーが来る仕組み。15分以内に到着できない場合は、タクシー会社が客に電話で連絡する。
同社は「自分がいる場所の説明が難しい時や県外などで役立つ」としており、月に300回程度の利用を見込む。倉岡征宏専務は「熊本でも観光客が増えており、他県から来た人の利用も見込める」と話している。(樋口琢郎)
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