アメリカのオバマ大統領は、ヨルダンのアブドラ国王と会談し、反政府デモへの弾圧が続くシリア情勢について、アサド大統領の退陣に向け、両国が連携して国際的な包囲網を強めていくことを確認しました。
オバマ大統領は17日、ホワイトハウスでヨルダンのアブドラ国王と会談したあと、そろって記者会見に臨みました。この中でオバマ大統領は、「アブドラ国王は、反政府デモに対する残虐な弾圧が続くシリアのアサド大統領に退陣を求めた最初のアラブの指導者だ」と述べ、シリア情勢の安定に向け、ヨルダンが積極的な役割を果たしていると評価しました。そのうえで、「われわれは、協力してシリアの現政権の退陣に向けた国際的な圧力を強め、その環境を整えていく」と述べ、アサド大統領の退陣に向け、アメリカとヨルダンが連携して、国際的な包囲網を強めていくことを確認しました。また、アブドラ国王は、イスラエルとパレスチナとの和平交渉の再開に向け、ヨルダンが仲介に当たっていることについて、「最初の準備段階だが、現在の袋小路から抜け出し、交渉が前進することを希望している」と述べ、こう着している中東和平が前進することに期待をにじませました。