宇宙の謎を解き明かそうと計画が進んでいる、国際的な実験施設の建設を巡って、候補地に名乗りを上げている岩手県内の北上山地を、18日、設計を担当するアメリカ人研究者らが視察しました。
視察に訪れたのは、実験施設の設計を担当するアメリカ人研究者ら4人です。18日は、岩手県一関市と奥州市の北上山地の建設候補地を訪れ、岩手県の担当者から設計案や地質などについて説明を受けました。この計画は、素粒子を加速させ衝突させる実験を行い、宇宙の謎の解明や未知の粒子の発見につなげようというもので、「国際リニアコライダー計画」と呼ばれています。実験施設は世界に1つだけ建設し、研究者が共有することになっていて、地下に長さ30キロ以上のまっすぐなトンネルを掘り、パイプ状の装置を造る計画です。実験施設の建設には、岩手県のほか、福岡県と佐賀県が合同で名乗りを上げているほか、アメリカとスイスでも誘致を進めています。視察したカリフォルニア工科大学のバリー・バリッシュ教授は「頑強な岩盤があり、景色も非常に美しいため、よい印象を持った。選考にあたっては、地域の人たちが熱意を持って受け入れてくれ、環境を整えてくれることが重要だ」と話していました。岩手県の大平尚政策監は「この計画が、復興のシンボルになるよう働きかけていきたい」と話していました。