インターネットでの利用料金を請求する画面が、パソコンに表示されたまま消去できなくなるコンピューターウイルスを利用者に感染させたとして、アダルトサイトの運営会社の社長ら6人が警察に逮捕されました。社長は、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京・世田谷区に住むインターネットサイトの運営会社の社長、堀本真也容疑者(33)ら6人です。京都府警察本部などの調べによりますと、6人は、去年10月、堀本社長が運営するアダルトサイトを利用した68歳の男性のパソコンにコンピューターウイルスを感染させたとして、不正指令電磁的記録供用の疑いが持たれています。このウイルスは、アダルトサイトの「動画再生」などのボタンをクリックすると、海外のサーバーからダウンロードされ、サイトの利用料金としておよそ7万円から12万円を請求する画面が、パソコンに表示されたまま消去できなくなるということです。堀本社長らは、有名人に関するブログなどを使って利用者をサイトに誘い込み、料金が振り込まれると請求画面を消去する方法を電話で教えていたということで、警察は、ウイルスに感染した全国の数百人から1200万円以上を得ていたとみて調べています。調べに対し、6人のうち、堀本社長は「事実と違う」と容疑を否認しているということです。