私の好きな広告のひとつにJR西日本のシリーズがある。「そうだ、京都行こう」四季をおしえてくれるCMでもあり、とくに秋の紅葉でいちめん真っ赤に美しく染まったお寺の映像と故人の素敵な言葉は、毎年私の心を西へ向かわせる。
いまは春。きっと京都でも桜が咲きはじめ、新しいJRのCMが流れ出すだろう。そして私はまた京都へ思いを馳せる。想像力は距離も時も超えるのだ。人に訴えかけ、想像力をかきたて心を動かす広告って、実はそんなにたくさんはない。だからこそ人の心を動かす広告を考えることは難しいし、面白い。なにを伝えたい?どんな人たちに対して?どの媒体を使って?どんな根拠があってその広告活動をうつ?ひとつの広告戦略案を考えるだけでも、さまざまな要素を組み合わせ、それらを一貫させなければ人に社会に届かない。
私たちの広告科学チームでは、人を動かすことを目的として、話し合いによって広告戦略案を考え発信していく。伝えたいものに意味という色を自分なりにつけて、話し合いの中でぶつけあう。それを何度も繰り返して、自分たちの案を構築していく。そこに一人では作れないさまざまな魅力を含んだ案ができあがるはず。最初は頭の中で広がる想像力をつみかさね、つぎに現実に広告戦略案として落としていく。話し合いを通して行われるこの構築作業の中で、きっとたくさんの発見ができるだろう。それは広告や社会に対する発見でもあるし、自分の新しい考え方や仲間の素敵な考え方への発見でもある。広告を通して社会を、そして自分をみつめる活動をこのチームはやっていく。自分の意見が話し合いで仲間の意見の積み重ねを経てひとつの形となったとき、このチームの醍醐味が味わえるだろう。一緒に人を動かしていこう。素敵な話し合いができる仲間を待ってます。