さて表題のとおり。
自分が早川
「教授」に噛み付こうとしたのは、もうネットの世界でも広がっていますし、事実です。
彼は、発言を許さなかった、なぜでしょう?
自分はかつてクリーチャーはじめ荒らしている連中に発言を許しました。今も発言に制限はかけていませんし、寄せられたコメントは消しません。
この違いは何か。
簡単です。
その時自分はこう言い放ちました。
「事象が俺を証明する」と。
表題の件、汚染マップとは一体何でしょうか、という根本的かつ基本の話をしようとおもいます。
早川「教授」を嫌っているのは
被災者を軽視した発言をするから。
まあ、個人的な話はいいとして、今回はちょっと長くなるかも。
超基本的なところから切り込むから。
まずいきなりだが、早川マップ、あれは
「汚染マップ」ではない。
正しくは「
線量率マップ」になる。
これは、
正直あまり意味がない。
大切なのは、放射線量ではなく、
核種別に異なる「kev」という単位での数値と、ベクレルという単位で表される土壌の放射能度の指標、そして吸収率である「グレイ」。
ガイガーカウンターやシンチレーションサーベイでSvに変換して表示させるためには、放射線源として多くはcs137を基準とした数値に変換しています。
どういうことかというと、これらの計器は放射線をカウントすることでその放射線量をSvにしています。
しかしながら、カウントした放射線のエネルギー値は一定ではありません。
そのため、仮の数値としてcs137を参照しているだけに過ぎません。
※エネルギー補填型の場合はまた少し異なりますのでこれは今回の話から外します。
例えば土壌から出ている放射線を10カウント/s拾いました。これを10cpsと表記します。よくこのブログでも出てくる単位ですね。
この数値は検出器の性能によって変わります。
自分が使用しているものはcs137が放射線源の場合1μSv/hの時、292cps(毎秒292回検出)できます。
ガイガーカウンターでは、ものによりけりですが、大体サーベイの数千~数万分の1くらいの検出精度だったと思いました。
それはさておいて、放射線の検出数をSvに変換させているものが大半ですが、これは線量率として表記する分には誤差は少ないですからそれでいいですが、
汚染として考える場合はそうはいきません。
スペクトルについて詳しい方ならわかると思いますが、
同じガンマ線でもエネルギーの値は核種によって全く違いますよね。
例えばちょっと小難しい話をしますがお付き合いくださいw
セシウム137の場合、ガンマ線で662kevですが、一方ヨウ素132なら1921kev。(これはスペクトルの波形が出るエネルギー値の一例です)
種類はすごくたくさんあるんですけど、こんなに差があるんです。
でも取得するのはカウント数なんで、同じ放射線として検出されます。
「汚染」として考えた場合、こんなものがあてにならないのは明白であり、
だからこそ自分は昔から
核種を判定しなければ正しい値などでない、と言い続けているわけです。
しかしながら、同時に欠点として
限られたレンジだけでの核種解析ではほかのものを見落とすから危険だ、とも言い続けてきています。
基本あまり答えを言うようなやり方はしたくありません。
なぜならば、これから先
自分の力で考えることをしなければ、情報の精査など出来ずに淘汰されるから。
だから自分はなるべくヒントだけ、きっかけだけを与えようと思っています。緊急時は除きますが。
ですが早川マップについてはこれ以上黙っていられないので。
でですね、「汚染」と銘打つのであれば、これは核種とBqがわかっていないといけません。
なぜならば
汚染とは濃度がわかっていないといけないからです。
濃度とは様々です。
グレイだったり(吸収率)bq(放射線数)になります。
これらを合わせてはじめて「汚染濃度」が出るわけです。
ガンマ線ひとつとっても、そのエネルギーの幅はとても広いです。X線にも幅は狭いですが領域があるんです。
ここらへんをいかに理解しておくか、最低限学者さんには求められる点です。
これらをする為には、
土壌をサンプリングしなくてはなりません。
この点では、たまにツッコミを入れていますが木下さんの測定方法は非常に評価できるものです
まぁ、自分の希望では福島とか栃木などの東北地方は野菜をたくさん作ってくれているので、土壌を30センチくらいの深さまで調べる必要があるかなと思っています。
この30センチってのは、人参とか葉菜類の基本的な根が張ったり、栄養を吸い出す領域だったりするわけなんで。
もちろん、大根とかだともっと深いし、ほうれん草なら浅いけど、それどこまでやるの?って話になると収集つかなくなるから・・・
で、早川「教授」に戻すけれども、あの人ブログですごいこと言ってるの。
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html
「この地図は、2011年3月に地表に落ちた放射性物質が
そのままの状態で保存されている場所の現在の放射線量を示しています。」
では反論を。
放射性物質は、水溶性のものが大半なので土壌にそのまま残りません。
微生物に取り込まれたりしますし、様々な場所に移りますし、地下水にも入り込みます。
1960年代、大気圏内核実験の時ですが、日本にもセシウムは降り注いでいます。
その時の中学生の尿のデータもあります。セシウムが出ていましたよね。
で、これ20年後とかに地下水から出ているんです。
彼は火山灰のモデルで放射性物質の流れを追いました。
私たちは、水蒸気をモデルにして放射性物質の流れを追いました。今もそうしています。
彼の話では静岡などには到達していないと思われるのですが、実際には写真でアップしたとおりですね。
私たちは、三重もいってるよって答えています。(3月末くらいに回答したと思った。メッセだったかな?)
実際に三重でも検出されていますよね。
四国も太平洋は微妙にでちゃうかもしれないです。でもこれはすごく軽微です。
気にする量ではないです。
北海道も、道南と太平洋側はかすっています。でもたいしたことないレベル。
静岡も、大したこと・・・水はやばいレベル。なんとかしてほしいわ・・・でも言っても相手してくれないからムカついて国会議員に話すっとばしたわけだけどそれでも相変わらずですわ・・・
何が言いたいかというと、少なくとも自分みたいなど素人よりも学者なんだからもっとしっかりしろよと。
多くの人が惑わされているじゃないかと。
あれは汚染マップではない。ただの線量率マップに過ぎない。
あと雑談的に書きます。
花粉花粉て騒いでいるけども、花粉てさ、吸入しても排出するじゃん?ほなら多少入っていても問題ないんちゃうかな?取り込まれるわけじゃないし。涙や鼻水になって出るわけだし、そもそも花粉を大量に吸い込んだら放射線以前にやばいことになるから。呼吸困難とかになるから。
確かにすごい値(13万bq/kgだっけ?)だったけども、1キロも吸い込む??10gでも相当な量だし。それにマスクしていなくても大半は鼻毛にくっつくし、タンや鼻くそで排出されるし。
4号は、なんかすごく騒いでいるけども、水の喪失もなんとかなってきてるし、プール底部の補強は完了してるし、今なんもおこってないよ。立屋の補強も進んでいるし。
あまり心配しすぎないほうがいいと思う。
それとね、ちょっとヒント。
ユーチューブで福一カメラのアップロード日に対してタイトルの日付のほうが未来になっていたよ。騒いでいたとき。
理由はわからないがこのような不可解な動画がいくつもあった。
これは当時問い合わせをもらってすぐに指摘したが。(まぁこっちにはそれなりの情報の根拠がありましたから)
この動画とは別ですが、危険思考で情報を改ざんする連中もいるってこと、理解したほうがいい。
自分は、安全派、危険派なんてそんな下らんことには興味ない。
ただ今なにが起こっているかを伝え、これからの対策を伝え、多くの人と笑えるようにアドバイスをしているだけ。
願いはそれ以上でもそれ以下でもないです。
ちなみにユーチューブの動画はこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=2sE6050Vhh0&feature=player_embedded
未来が映る謎の動画・・・
追記
あと、自分が安易に答えを出さない理由がもうひとつあります。
同じことが2度起こらない保障はない。
そして2度目の時が東海だった場合、直撃を喰らえば自分の生存率は非常に低い。
少なくとも情報の発信は不可能になることは明白。
であれば、すべき行動はひとつ。
自分の力で判断ができるようになってもらうこと。こういうスタンスです。
あと、放射線障害と心筋梗塞の関連性については、セシウム原子の特性のほかに、βγ線と心室細動が起こるメカニズムを調べてみると意外なほど興味深い関連性があることがわかると思います。
それの鍵を握るのは、心室細動をリセットするために使うAEDという装置の特性ですw
AEDは消防やってたんで結構身近なアイテムでしたが、使えるようになっておくといいですよ。
どこの消防署でも教えてくれるはずです。
セシウム原子自体の影響のみならず、高レベルとまではいかずとも、ある一定の線量のもとではこのような症例が起こり得るということがわかると思います。
※心筋梗塞自体については、様々な発生の要因があるため、検死しなければ要因の特定はできません。
水分不足でもなります。が、いずれの要因も検死をしないかぎり特定はできないし断定するわけにはいかないと思います。自分もそっちを疑っていますが、発信者としては不確定要因で断定するわけにはいかないです。
いずれにせよ彼らのおかげで4号はなんとかなってるわけですし、ありがたい限りです。
東電は人の命というものをもう一度考え直して欲しい。
いや、東電だけではなく、政府の方針も「命」というものをもっと真剣に考えるべきだ。