東大秋入学 他大学への広がり焦点
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東大秋入学 他大学への広がり焦点

1月19日 4時51分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国際化を進めるため、東京大学は5年後を目指してすべての学部の入学時期を春から秋に変更することになりました。今後は、東京大学以外のほかの大学に秋入学が広がるかどうかが焦点になります。

東京大学では、18日、学部のすべての入学を春から秋に変更すべきと提言する中間報告が学内の委員会に提出され、5年後の実施を目指して準備を進めることになりました。ただ、秋入学には、高校卒業から大学入学までの半年近い期間を学生がどう過ごすかや、卒業が半年ずれるため東大生が就職活動に乗り遅れる可能性があるという課題があります。東京大学では、秋入学の大学が増えれば増えるほど、入学までの期間中のボランティアや職業体験の活動の受け皿が広がり、産業界とNPOとの連携も進んで、秋入学を巡る環境がよくなるとみています。秋入学については、民間の会社が去年8月に全国の大学に調査したところ、回答を寄せた263の大学のうちの4割が導入に肯定的だという調査結果も出ています。大学の中には、東京大学に対し秋入学の導入に前向きな意見を伝えるところもある一方、秋入学に一本化せずに春入学も維持し学生に選択肢を残していく方針のところもあり、今後は東京大学以外のほかの大学に秋入学が広がるかどうかが焦点になります。