おやすみなさい

冷たい夜に

ぼくが君に隠し事をする

君は少し首をかしげながら結局ぼくの隠し事を言い当てる

ぼくは君にかなわない

ぼくはいつだって君の瞳の中からはみ出せない

ぼくは
そうやって

ぼくは
いつだって

君の瞳にうつる
ぼくの姿に安心して

心あずけて

いっぱい笑ってきたようだから



今夜は
いつもノックする
君の玄関ドアじゃなく


今夜は
君の部屋

曇った窓ガラス
コツコツ叩いてみるから


そっと開けられたその窓に

ぼくはぼくの隠し事

クリスタルの箱に入れて
窓際に置く


君に夢見る
やわらかな夜を

ぼくは
冷たい風吹く

君の部屋
窓ガラスの外

今夜はそこから

おやすみなさい☆ミ