ペトロビッチ新監督　浦和再生誓う

　低迷の続く浦和が再建の切り札に指名したミハイロ・ペトロビッチ新監督（５４）が１７日、埼玉スタジアムで記者会見を開き、強い浦和の再生を誓った。「日本に来た２００６年に、浦和がリーグ優勝した瞬間の雰囲気をテレビで見て、いつか浦和の監督になりたいと思ったし、就任できて光栄」と、念願かなっての就任だと強調した。

　浦和は０６年のリーグ初制覇以降、毎年のように監督が交代。昨季は最終節でＪ１残留決定するなど成績は低迷し、ファン離れも加速している。「私がやるのはポジティブな雰囲気をつくること。応援する人に変わったことを見てもらいたいので、非公開練習はしない。選手はチームのためにプレーすること。その次が代表、記録といった個人的な目標」。選手にチーム優先の考えを徹底させることが、浦和再建の第一歩と説明した。

　また、具体的な目標の明言は避けたが、「浦和には個人の能力の高い選手がいる。それを戦術に組み込み、いかに機能させるか。私のサッカーは運動量を多く走ること。考えて走ること。攻撃的で魅力あるサッカーをお見せしたい」と話し、広島時代と同様に攻撃的なスタイルで、強い浦和の再生に取り組む。