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既存薬に月経困難症治療効果 熊本大が特許 2012年01月16日

 熊本大は16日、慶応大、ベンチャー企業「リンク・ジェノミクス」(東京)との共同研究で、既存の抗アレルギー薬に月経困難症の予防・治療効果があることを突き止め、特許を取得したと発表した。下腹痛や腰痛など、女性が悩まされる症状が改善され、卵巣機能に悪影響を与えないという。

 研究に携わったのは熊本大大学院生命科学研究部の片渕秀隆教授(産科婦人科学)と本田律生講師(同)ら。

 既存の薬は、抗アレルギー薬やぜんそく治療薬として長年使われている「トラニラスト」。慶応大先端医科学研究所の佐谷秀行教授(元熊本大教授)と同社が細胞レベルの研究で、月経困難症の原因の一つ「子宮内膜症」につながる細胞の変化を抑制する効果を確認していた。

 片渕教授らは2008年6月、佐谷教授らと臨床研究に着手。月経困難症の30~40歳代患者8人に6カ月間、トラニラストを投与したところ、6人に下腹部痛や腰痛の改善が見られたという。

 月経困難症は生理痛ともいわれる。鎮痛剤は対症療法で、ホルモン療法も長期間の継続が難しいという。片渕教授らは「月経困難症に多くの女性が悩まされている。トラニラストは新たな治療薬として期待される。臨床試験など実用化を進めたい」と話している。(山口尚久)


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