安住淳財務相は17日の閣議後の記者会見で、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が欧州金融安定基金(EFSF)を格下げしたことについて「直ちにEFSF債の信頼が揺らぐとは思っていない」と述べ、債券を継続保有する意向を示した。
EFSFは信用不安の拡大を防ぐために欧州連合(EU)が創設した基金。資金繰り難に陥った欧州諸国を金融支援するため同基金債を発行して資金調達しており、日本もこれを継続購入している。
11年ぶりの安値圏にあるユーロについて安住財務相は「慎重に動向を見極めたい」と述べたうえで、欧州に対して「精力的に国際社会の期待に応える対応を取っていただきたい」と注文をつけた。
週内に始まるイラン制裁を巡る日米の実務者協議については「(もし制裁対象となれば)我が国の金融機関への影響が大きいので、しっかりと実務者協議をして軟着陸したい」と語った。
EFSF、安住淳、スタンダード・アンド・プアーズ
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