個人が著作権侵害を行った場合、
10年以下の懲役または1000万円以下の罰金に処せられる(懲役と罰金が併科されることもある)(119条)。
という感じになっているが、もし法人が著作権侵害を行った場合は、
法人の代表者、従業員等が著作権侵害行為をしたときは、行為者のほか、当該法人も3億円以下の罰金に処せられる(両罰規定)(124条)。
という感じで罰金の額が一気に跳ね上がる事になっている。
はちま起稿というサイトは見ればわかるが、びっくりするくらい色々なところの著作権を侵害しまくっている。
・ゲームメーカーの公式サイトや、impressや4gamer、ファミ通.com、電撃などのゲームサイトで「メーカーから許可を得て」掲載している画像を無許可で転載しまくり
・漫画の画像を引用目的とは別の目的で掲載し、しかもその画像の一部(セリフなど)を改変してしまっている
・「拾った」という事で、あちこちの漫画やイラスト、アニメの画像を大量に無断転載
という感じで、サイト内は著作権侵害のオンパレード。
この状態で、もし「法人化」しちゃったりしてると、大変な事になってしまう。
現在暴露されている情報だと、年収2500万という話があるが、このクラスになってくると税理士から法人化を薦められてても不思議ではない。
個人事業主でやっていた場合も、年収が数千万クラスになると、「法人化した方が税制上のメリットが多い」という事で、税理士からこの手の話を持ちかけられるというのは珍しくない。
本人や親族の氏名や住所などの個人情報が漏れてしまっているが、本人あるいは親族名義で法人登録しているのが調べられて、もし法人化してブログを運営しているのが判明した場合はリーチがかかってしまう。
その法人の収入がブログのアフィリエイトやバナー広告収入で成り立っている場合は、ブログの運営は「個人」が行っているのではなく「法人」が行っている事になる。
あとは、著作権を侵害された「誰か」が一人(一社)でも権利侵害で訴えると、もうアウト。
「法人の著作権侵害」という事で最大の3億円は無いにしても、罰則金として数千万〜1億円くらい支払うはめになる。
あのサイトが数千万円稼げたのはここ数年だろうし、しかも税金でだいぶ持っていかれてるだろうから、著作権侵害の罰則金で今まで稼いだ金が全て消し飛ぶし、おまけにそれでも足りなくて数千万円のマイナスとなる事も・・・・。
「年数千万円稼げるようになった」と喜んでいたら、逆に数千万円の借金を背負う事になって、天国から地獄へ状態に…。
権利者側が「訴えるのが面倒」とか「訴訟費用がなぁ・・・」と思ってても、もしあのサイトを快く思わない人達が「カンパ」という形で金を集め、「あのサイトで著作権侵害被害を受けた人は、訴えたら訴訟費用や諸々の手続きの手間はこちらが負担しますよ」とか、「さらには報奨金も出しますよ」みたいにしてしまうと、「じゃあ訴えるかな・・・」というところも出てくるんじゃないだろうか。
漫画家や、アニメ会社、放送局、ゲーム会社みたいな有名な人・会社だけでなく、pixivや個人ブログのイラストも勝手に無断転載しちゃってるので、こういう個人も普通に著作権侵害で訴える事ができてしまう。
転載した画像は今から慌てて全て消しても、魚拓などを取られてしまうと「無かった事」にはできない。
はちま起稿以外にも、オレ的ゲーム速報や他のブログでも同じように著作権侵害をしまくったりしてるが、もし法人化しているのがばれたら大変な事になってしまう。
画像だけでなく、販売データなども勝手に転載していたところもやばい。(忍之閻魔帳とかは今はやめてるが、昔は転載しまくっていたし、魚拓も取られている)
幸いはちま起稿が法人化してない場合も、結局著作権侵害で訴えられたら、個人で懲役刑や罰金刑がかかるし、おまけにサイトを閉鎖するはめになる。
もう八年も前なので忘れられつつあるが、2004年にgameonlineという個人サイトが著作権侵害で訴えられて、管理者が逮捕された事がある。
自分は存在自体知らなかったが、あそこも今の個人ゲーム紹介サイトのように静止画や動画をゲームメーカーの許可なく転載しまくっていたらしい。
Webサイト「gameonline」の運営者、ゲーム画像の無断掲載で逮捕
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/05/18/3142.html
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は18日、大量のゲーム画像を著作権者に無断でWebサイト上に掲載していた東京都の会社員の男性(26歳)を、福岡県警ハイテク犯罪対策プロジェクトと久留米警察署が同日、著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。
男性はゲームに関するニュースサイト「gameonline」の運営者で、ゲームソフトから取り込んだ静止画像やゲームメーカーのWebサイトに掲載されていた画像約2万枚を掲載していた。一部のメーカーからは許諾を得ていたが、他のメーカーについては許諾を求めていなかったという。