ある日、顔にポツンとできる「ニキビ」。お口の中にできるイタ~い「口内炎」。
どちらも、女の子にとって、悩ましい存在ですね。
ニキビと肌あれ、口内炎の正しい予防法を身につけて、毎日ハッピーな肌で過ごしましょう。
「このニキビさえなければ……」と思った事はありませんか?
エスエス製薬が行った調査でも、10~20代の女性の肌悩みダントツ1位はニキビでした。
また、女性だけでなく、男性にとってもニキビは大敵のようです。でも、どうしてニキビってできるのでしょう?
ニキビの原因だと思うものについての質問では、1位が「ストレス」、2位は「生理前後」。他にも「寝不足」「脂っこい食べ物」「甘い食べ物」「便秘」などの回答が続きますが、いずれもニキビ世代の女性にとって避けて通れないものばかり。でも、実はこれらはニキビの“きっかけ”で、直接の原因ではありません。では、本当のニキビの原因とは……?
ニキビは医学的に「多因子疾患」というものに分けられます。多因子、つまり、その原因は一つではなく、色々な要素が絡み合ってできているのです。同じニキビでも、思春期にできるものは男性ホルモンの作用が大きく影響するのに対して、大人になってからできるニキビはまさに多因子。要因はさまざまです。
それでも発症のメカニズムを突き詰めていくと、「過剰な皮脂の分泌」や「肌代謝(肌の生まれ変わり)の滞り」に行き着きます。これらが原因となって毛穴に皮脂などが詰まると、細菌が増殖して炎症を起こします。炎症で赤みを帯び、皮膚の表面が盛り上がってくる――これがニキビの正体です。
では、なぜ皮脂が過剰に分泌されたり、肌代謝が滞ったりするのでしょう。そこには食生活やホルモンバランスの乱れ、睡眠不足や間違ったスキンケアなどがあるようです。中でもホルモンバランスの乱れは、ストレスや生理が関係していることが多いようです。つまり、多くの女性がストレスや生理をニキビの「原因」と感じることは、決して間違いではないのです。
ニキビには「痛み」を伴うものと伴わないものがあります。一般的に「白ニキビ」「黒ニキビ」は、毛穴に皮脂が詰まった状態で、痛みはありません。ですが、「白ニキビ」「黒ニキビ」から、毛穴の奥で炎症を起こす「赤ニキビ」になると、痛みが出ることがあります。さらに「赤ニキビ」が悪化すると、ニキビ痕が残ることもあるので、「白ニキビ」「黒ニキビ」の予防とケアを適切にすることが大切です。
空気が乾燥しやすい冬場や、エアコンの効いたオフィスで一日を過ごす、女性達が悩まされるのが肌あれです。皮膚を構成する層のうち、最も上にある角質層から水分が蒸発すると、正常な角質層が形成されず、バリア機能が低下してしまいます。その為、ちょっとした刺激で、かさつきが起きやすくなってしまうのです。――これが肌あれです。肌あれが悪化すると、肌本来の柔らかさを失うだけでなくひび割れや出血、またシミやシワに進展していく危険性もある為軽視することはできません。この肌あれですが過剰な皮脂分泌が原因となるニキビとは真逆の症状のように見えますが、実はは共通の原因として「肌の代謝の乱れ」が指摘されているのです。その為「ニキビ・肌あれ」と、並べて論じられることが多いのですね。