今日はずっと右腕を庇って生活していた。
左手で右腕を握り、まるでもののけ姫のアシタカさんみたいだった。
「くそっ…鎮まれ…」とか呟いてみた。
なかなかかっこよかった。
御飯を食べる時も、わざと左手で箸を使い不器用に食べてみた。
勿論ポロポロと床におかずが落ちてしまい、猫が待ってにゃした!と言わんばかりに飛びついていた。
なんだか戦いに負傷した戦士になった気がして嬉しかったので、今日はずっとこのキャラクターでいこうと思った。
接骨院へ向かう。
自転車のハンドルを右手で掴み、左手で右腕を掴んで走行する。
痛みに耐えながら運転する様はヤックルに乗るアシタカさんそのものだった。
途中、左手でハンドルを掴めばいい事に気付いたので左手走行にチェンジ。
接骨院では柔道征服士という資格を持つ先生が居た。
多分、柔道を極めた者のみが貰える資格なのだろう。それがどう接骨院経営に繋がるのかは理解できなかったが、柔道を極めれば接骨も極めたようなモノなのだろう。多分。
袈裟固めを決められバッチリ治る。
念のため、シップと軟膏を貰った。
帰りに宮脇書店へ寄った。
平日昼の店内は空いていてとても居心地が良かった。
早速、見習い魔法使いがファーザーの姿を発見し声を掛けてきた。
「腕大丈夫ですか?」
今朝の記事を既に見ているようで腕の不調を知っていた。
大丈夫大丈夫と言ったが大げさなくらい心配をしてくれた。
普段ひきこもっているので、他者様に心配して貰えるのがなんだか嬉しかった。なのでこれからも三カ月おきくらいに腱鞘炎になる予定を考える。
ところで、見習い魔法使いも来年のセンター試験を受けるようで、
既に申し込みを終え勉強も始めているそうだ。
「私もブログ始めようかな…」と言っていたが、ファーザーの読者の半分がそっちへ流れる気がしたので、やめて下さいと平身低頭お願いした。
そして帰宅して、勉強を始めた。
晩御飯でもやはり、左手で箸を使い不器用に食べてみた。
勿論ぽろぽろと床におかずが落ちてしまい、猫が待ってにゃした!と言わんばかりに飛びついていた。
なんか演じるのにめんどくさくなり、普通に右手で食べた。
アシタカごっこおしまい。