福岡県警は17日、北九州市小倉北区の会社員男性(23)を覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕したが約10時間後に釈放した、と発表した。持っていた粉末を詳しく鑑定したところ覚醒剤ではなかったという。逮捕時の簡易鑑定では陽性反応に似た結果だったとして原因を調べる。
薬物銃器対策課によると、17日午前2時15分ごろ、北九州市小倉北区日明3丁目の国道199号で、センターライン近くに乗用車が止まっていると近くの交番に届け出があった。小倉北署員が調べると、男性が車内で寝ており、車内からチャック付きポリ袋に入った白い粉末0.6グラムが見つかった。
署員が試薬で簡易鑑定すると、陽性を示す青紫色に変化した。男性は「覚醒剤ではない」と訴えたが、車内からストロー片も見つかり、覚醒剤所持の疑いで現行犯逮捕した。だが、県警科学捜査研究所で正式な鑑定をしたところ、覚醒剤でないと分かった。県警は男性を同日午後1時ごろ釈放し、経緯を説明して謝罪したという。