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後期高齢者医療制度:保険料上限、年55万円 対象20万人、5万円上げ決定

 政府は17日、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度に関し、保険料の年間上限額を現在の50万円から55万円に引き上げることを決め、政令改正を閣議決定した。今年4月の保険料改定にあわせ変更する。高齢者の医療費増大を受け、所得の高い高齢者にさらなる負担を求める必要があると判断した。引き上げられるのは年収800万円程度を超える人で、加入者約1400万人のうち約20万人が対象となる見通し。

 後期医療制度の医療費は自己負担を除いて公費5割、現役世代からの支援金4割、高齢者自身の保険料1割で負担されている。高齢者の保険料は各都道府県ごとの広域連合が設定し2年に1度改定する。保険料は定額部分と収入に応じた部分からなるが、所得が高くても年間の上限額を超えて徴収しない。

 10、11年度の全国平均保険料は月額約5250円。しかし、医療費の増加で12、13年度の保険料はさらに上昇する見通し。【山田夢留】

毎日新聞 2012年1月18日 東京朝刊

 

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