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三村知事:研修前の医学生にラブコール「最後は帰ってきて」 弘前大で講演 /青森

 医学生さん、青森に残って--。弘前大医学部で16日夜、三村申吾知事の講演会「『良医』をはぐくむ地域・青森へ」が開かれた。臨床研修を控えた医学部医学科5年生ら約70人が出席。知事は県の医療行政の現状や研修制度の充実ぶりを熱く解説。「青森の医療を共に考え創造しよう。(研修で)ちょっと他に行っても最後は帰ってきて」と、熱烈なラブコールを送った。

 知事自ら地域医療の現状を訴えることで、医学生に関心を持ってもらう狙い。05年度から春は新入生、冬は卒業後の進路検討を始める5年生を対象に開いてきた。

 県医療薬務課によると、県内の人口10万人当たりの医師数は182・4人で、全国平均219人を下回る。五所川原市などの西北五地域(同102・2人)や十和田市などの上十三地域(同113・7人)は特に深刻だ。

 三村知事は、医師不足が続く現状について「医師も患者も納得できる環境を作るのが使命だ」と強調。県内の研修医を集めたセミナー開催など、都市部にひけを取らない研修環境の充実を約束した。さらに、短い平均寿命や厳しい自然環境など県内特有の事情を挙げながら「青森で生きてよかったと思えるふるさとを作ろう」と訴えかけた。

 参加した学生は「全国の医師と交流できるのか」「医師の負担軽減策に実効性はあるのか」など次々と質問。医学部5年生の佐々木真緒さん(23)は「知事の説明を聞き、とても熱意を感じた。県の医師不足についても改めて実感した」と話していた。【神崎修一】

毎日新聞 2012年1月18日 地方版

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