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2012年1月17日(火) 19:14 |
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福祉避難所、市町村に早急な指定を
「福祉避難所」をご存知でしょうか? 災害時に高齢者や障害を持つ人などを受け入れる施設ですが、岡山県内では、まだ12施設しか指定されていません。 県では、各市町村に早急な指定を求めています。
瀬戸内市では17日、「福祉避難所」を設置しようと、市内の4つの特別養護老人ホームなどと協定を結びました。 福祉避難所は災害救助法に基づき、介護を必要とする高齢者や障害を持つ人などに対応出来るよう、専門の介助員を配置するなどした施設です。 バリアフリー化された施設では、食料や衣服、寝具などが提供されます。 福祉避難所は、東日本大震災や阪神淡路大震災で、高齢者などが体育館などの避難所に避難したあと、充分な介護を受けられず、体調を崩して亡くなることが相次いだことを教訓に設置が検討されています。 厚生労働省は、2008年に福祉避難所に関するガイドラインをつくり、原則として、小学校区に一つの福祉避難所を設置することが求められています。 しかし、岡山県内で福祉避難所を指定しているのは、瀬戸内市や高梁市、備前市など5市2町の12施設のみとなっています。 福祉避難所の候補となる福祉施設の多くが日常業務で手一杯で、災害時に介助員を出す余裕がないことなどがその要因となっています。 岡山県では、県内のすべての市町村に福祉避難所が設けられるよう支援を強化し、働きかけていく方針です。
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