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IAEA イランへ調査団派遣へ

1月18日 9時29分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イランの核開発を巡り、IAEA=国際原子力機関は、核の軍事利用を進めている疑いが持たれている実験などを検証するため、調査団を今月29日からイランに派遣することになりました。

これは、調査団を受け入れる側のイランのソルタニエIAEA大使が17日、NHKの取材に対して明らかにしたものです。それによりますと、IAEAは査察の担当者などで構成する調査団をイランへ派遣し、今月29日から31日までの3日間、首都テヘランでイラン側と協議を行うということです。IAEAは、去年11月に出した報告書の中で、イランが行った高性能爆薬の実験について、核兵器を起爆させるための実験であった疑いがあると指摘していて、今回の調査団派遣で検証を進めたい考えです。ただ、イラン側がウラン濃縮活動を行っていると今月になって明らかにした中部コム近郊のフォルドゥにある核施設について、ソルタニエ大使は「今回は協議であって査察活動ではない。イランはフォルドゥの施設自体には定期的な査察を受け入れている」と述べ、調査を許可しない考えを明らかにしました。核開発を続けるイランに対し、国際社会からの圧力が強まるなか、イランがIAEAによる調査にどこまで協力するのか注目されます。