宮崎県警は17日、暴力団員であることを隠し、ゴルフをしたとして、詐欺の疑いで同県都城市大岩田町、指定暴力団山口組系組員の後久彦(ごきゅうすぐる)容疑者(37)と、一緒にプレーした同市の会社役員の男3人を逮捕した。県警は、暴力団関係者の利用禁止を規定したゴルフ場をだまして施設を利用したことが詐欺に当たると判断した。県警によると、この判断による組員らの逮捕は九州では初めて。
後久容疑者の逮捕容疑は2011年9月下旬、組員であることを隠し、宮崎市内のゴルフ場でプレーした疑い。3人の逮捕容疑は、後久容疑者が組員であることを知りながらゴルフ場側に言わずにプレーした疑い。
県警によると、ゴルフ場関係者から「組員のような人がプレーしに来た」との相談があった。県警組織犯罪対策課は「禁止規約があるゴルフ場なら、組員と知って一緒にプレーする一般人も詐欺に問えると判断した」と説明している。
=2012/01/18付 西日本新聞朝刊=