NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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被災の土地 県が一括鑑定へ

宮城県は、震災で被災した土地の価格について、県が一括して鑑定を行い評価額を示す方針を固めました。
津波で大きな被害を受けた沿岸部では、集団移転が検討されていますが、住民から津波で浸水した土地の買い取り価格を早く示すよう求める声が相次いでいることから、県が土地鑑定に乗り出すことになりました。
沿岸部の被災地では高台や内陸への集団移転が計画されていますが、津波で浸水した土地の価格は震災による影響の判断が難しいにもかかわらず、市町村に評価が任されていて、これまで買い取り価格をはっきり示したのは東松島市だけにとどまっています。
土地の買い取り価格は移転に伴う住民の自己負担額を左右することから住民からは早く買い取り価格を示すよう求める声が相次いでいます。
このため、宮城県は、一括して県不動産鑑定士協会に鑑定を委託して被災地の土地の評価額を示す方針を固めました。
沿岸部の１５の市と町の宅地や農地などおよそ１００か所で調査する方針で、今月中に具体的な調査地点を決めた上で、来月から調査を始め３月末までに結果がまとまる予定です。
宮城県ではこの結果を受けて津波で浸水した土地の買い取り価格を決めることにしていて、集団移転に伴う住民の自己負担額が計算できることになります。
集団移転を検討している地域では、買い取り価格や自己負担額が示されれば、合意形成など移転の実現に向けた具体的な動きが進むことが期待されます。

01月17日　19時13分

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