Monday, January 16, 2012
テレ朝偏向報道(橋下徹・報道ステーションSUNDAY)
当面の間、テレビ朝日の番組は見ないで済むと思えた。ある意味、政権交代の旗手だった局だけにやはり終わったというか、黄昏を感じる番組であった。田原総一朗の時代が懐かしい。
報道ステーションSUNDAY
http://www.tv-asahi.co.jp/hst-sun/cast/
維新の会の編集とかでビデオもアップされていたが、この番組に付き合った私としては、「そんなもん全然価値ない」というのが本当の所。なぜか、この番組では対論の相手である山口氏は冒頭から番組に付き合っていたのである。そこで台湾総統選のサマリーがあり、実に長々と前横浜市長(中田)による大阪府の頭に来るムダ事例の紹介があり、一時間ほどして「やあやあ我こそは」とやって来た橋下とご対陣、橋下武蔵に佐々木小次郎の不吉な運命が山口氏に重なる、こういった構成の番組だったのである。宣伝などあるので正味は三〇分ほどだろうか、この前提条件を考えるとその三〇分をさらに(都合の良い場面だけ)編集したニコニコに価値無いことは自明で、こんなの見るまでもない。
ありていにいえば、番組のジャッジが視聴者だとすれば、さんざん予断と偏見を植えつけられた上で口頭弁論に及んだのである。こういうものにまともさを期待できないことは、あえて書くまでもないだろう。
肝心の巌流島の決闘も、武蔵の得物は長い棒くらいだったが、橋下武蔵はパネルにビデオと完全武装で、あと、話題の提案権まで持っていたようであり、武蔵よりもひきょうそうに独断流をやらかしていたのだった。橋下が訓練された政治学者と対論するのを見たのは筆者は初めてなので、もう少し期待していたが、そんな期待もバルカン砲のように唸り続ける橋下トークにかき消されていったのだった。秘技ツバメ返しもこれでは使えまい。
とまあ、ここまでが番組のあらすじである。ここで問擬すべきはやはり場を設定したテレビ朝日の態度だっただろう。橋下が武蔵を気取ったり棍棒を持ってくるのはそれは地だから仕方ないにしても、その上にいらっしゃいとバルカン砲やらテルミット弾やらを買い与えて用意したのはテレビ朝日である。ここで筆者はこのテレビ局にジャーナリズムとしての適格性を問いたい。これがなければまだ真剣勝負になった余地はありそうだったからだ。実は橋下よりもこちらの方が罪が重い。
分は圧倒的に橋下氏の方にあったが、討論それ自体は相当お粗末な代物だった。例えば区長制、区長を公募(将来的には公選)にして権限を強化するという提案はまあ良しとしよう。それに対する山口氏の反論は「却って行政の肥大化を生む」だが、これも的確である。ここで橋下は「スケールメリットのある話は残す」と答えたが、この辺で筆者は首を傾げたのだった。これは「地方自治の三段階制」ではないのか。
基礎自治体である市に対してはすでに府という二次的な自治体が後見としてあるのであり、橋下の言う「区長たちの逸脱」も現状これで対応できる。だったらなぜ知事時代にそれをやらなかったのか、元々二段階のものを三段階にしたなら、行政はさらに複雑晦渋不便になるだけではないのかという疑問がどうしても生ずる。
もう一つ、区長制の理由として「人口三百万の大阪府を一人の市長で面倒見切れない」という意見だが、だったらなぜ内閣を作らないのか。現状でも市長には各部局の部長が国政でいう閣僚の役割を果たしているが、多くは公務員で、たぶん、こちらを公募した方がすでにあるメカニズムを利用でき、費用も掛からず確実に民主化できるはずである。現に議院内閣制でない国でも内閣のない国はまずないことがある。
彼のいう公企業体の民営化も首を傾げるものである。もし彼が大阪府の経費(特に人件費)を削減したいとするならば、統制権は最後まで掌握すべきである。公務員には労働基本権の制限があるのであって、そこで一通り削減し、組織機構も確立した上で民営化に踏み切った方が手順としては妥当だろう。なぜか、単純に放り出された民営化組織にはストの危険があるからである。彼は専ら自分の施政のせいで電車が止まったりバスが動かなかったり窓口が閉鎖された場合には、「それは俺の責任じゃない」とうそぶくのだろうか。
教育委員については「予算を獲ってくる」という橋下の発言は明らかに「間違い」と指摘できるものだった。これは山口氏も指摘した。これは別にいい。
指摘できるのは戦略性の不足である。行政目的を達成するなら、彼の言う方法よりも円滑平易な方法はどうも他にありそうであり、そちらを取る方がおそらく合理的である。
合理性の不足、矛盾、杜撰さは彼が繰り返し連呼していた「だから学者さんは」で大方説明されたようだが、行く手に地雷のように埋没している諸々の危険を考えるに、これは大阪市の再生ではなく大阪市の破滅に繋がる可能性が高い。
テレビ朝日の責任は重い。
あともう一つある、区長制を敷いた場合の区間格差の是正、橋下は調整法があるというが、配分権を市に留保するか、それとも議会に委譲するかは、討論が深まらなかったので有耶無耶にされたが、実は大事な問題のはずである。見た感じでは「市に留保」のようである。民主化を望むなら配分権は議会に委属するのが望ましいが、たぶんそうはならない。
面白いもの見つけましたよ
http://www.j-cast.com/2012/01/16118968.html?p=all
私も見てましたが、これは山口氏が唯一守勢に立たされた場面ですね。針小棒大に取り上げているようですが番組のホンの一部です。番組を見て、私も小林さん同様、橋下に国政の芽はないと見ましたね。あの番組見て彼と組むなんて考えたら、自民だろうと民主だろうともう自殺行為ですよ。
こんばんは
>犬山教育
この番組見たまともな人間は口をつぐんでいると思います。仰る通り、意味不明の一部ですからね。意味不明である証拠に午後のニュースにもならなかった。一応確認しました。
>自殺行為
たぶん関西のローカルでしか知られていなかった橋下のあの姿を見れば、国政はもう無いでしょうね。
工作屋はすぐに身元調べをするので
版権絡みの話もあるし、プライバシー情報の隠蔽は六年前にサイト作るときにかなり慎重に検討したんですよね。ま、彼らの頭じゃ私に辿り着くのは無理でしょう。彼らが私に身元暴露されることはありうる話なんですが。ペンネーム以上の情報は彼らでは得られないと思いますよ。
また植木職人の小林さんが犠牲になるのは悪いと常々思っていますが(笑)。
ま、調べても「SF小説の作者です」では掴みどころがないと思います。彼ら本当に頭悪くて、私はこういう国籍不明の相手の扱いは慣れてますし、相応の対処ができる自信がありますが、彼ら、マニュアルにない相手だと頭が白紙になるようなんですよね。
おかげで結構助かってます。検索にもちゃんと掛かってますからね。彼らが工作員だってことは、大方の人にはもうバレていると思います。
リンク貼ってますよ
確か小林さんは「リンクには著作権はない」という考えでしたね。内容的に橋下でもなんでもないんですが。
インタビューコーナーは基本的にサービスコーナーだと認識していますが、どうします、削除します?
引用なければ放置
>リンクには著作権はない
現在でもこの解釈を維持、但しこちらの(内部)規定する部分の引用あれば告発状を出す。
やっぱ身元バレるのは私じゃなく連中だね。もっとも、インタビューコーナー(読み捨て書き捨て)は管理の都合上、私自身が時限式で削除しているから、告発する意味ないけどね。それにしても、今は外していて、内容的にも一番無難なものを持ってきたのは、やっぱこの連中副業他にやってるよ。
やればやるほど工作員
ま、工作員な人ほど、「自分は工作員じゃない(笑)」って否定しますからね。ステマと同じで、「これはステマじゃない(笑)」。もうバレちゃいましたね。
私は山口さんほど優しくないので
>フラガさん
必要があればこのコメント欄も閉めます。メールの方は、前にやり取りしたからご存知ですね。
OKです
バカな人にいつまでも関わってもしょうがないですからね。承知しました。
(橋下徹・報道ステーションSUNDAY)
いかに醜悪、卑怯、愚劣か
橋下支持者の生態
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=997#comments
こちらもよろしく、私のコメントもあります。
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