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全国B-1、豊川沸く
2012年01月17日
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来年のB―1グランプリの開催地に選ばれ、拳を上げて喜ぶ豊川市の関係者たち=同市役所 |
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豊川市で開催された地方大会の「中日本・東海B―1グランプリ」。来年はいよいよ、全国大会がやってくる=2011年9月24日、同市諏訪1丁目の市野球場 |
●13年秋 中日本の熱気評価
B級ご当地グルメの国民的イベントが、いよいよ東海地方にやってくる。「B―1グランプリ」が来年秋、豊川市で開かれることになり、地元の関係者は喜びに沸いた。神奈川県厚木市や兵庫県姫路市での盛り上がりぶりが、愛知で再現される。
「念願の全国大会が誘致できた。開催までに2年近くあるが、しっかり準備したい」。町おこし団体「いなり寿司(ず・し)で豊川市をもりあげ隊」が16日に開いた記者会見には、山脇実市長も出席し、気を引き締めながら話した。会見には市幹部や経済界、農協関係者も並び、市全体で開催決定を祝った。豊川市は来年で市制70周年を迎えるため、B―1の全国大会を記念行事に位置づける予定だ。
豊川市が誘致に成功した背景には、同市で開催された地方大会「中日本・東海B―1グランプリ」の実績がある。
首都圏の埼玉県行田市で昨年9月10、11日にあった関東大会は13万7千人の来場者数にとどまった。これに対し、2週間後の中日本・東海大会は1・5倍以上の21万8千人を動員し、昨年に全国の5カ所で開かれた地方大会の中で最多だった。
中日本・東海大会の会場では、2008年の全国大会で1位の金賞だった「厚木シロコロ・ホルモン」に、3時間待ちの行列ができた。
大村秀章知事や河村たかし・名古屋市長も駆けつけ、地元での盛り上がりを主催団体の「愛Bリーグ」(本部・静岡県富士宮市)の関係者に印象づけたのも功を奏した。もりあげ隊の笠原盛泰隊長は「豊川市には豊川稲荷の初詣があり、集客に慣れている点も愛Bリーグの役員には強調した」という。
また、首都圏や関西圏、九州北部の大都市圏ではすでに開かれたのに対し、中京圏での開催はなかった。愛Bリーグの会合では、豊川市は政令指定都市の名古屋市や静岡県浜松市に近く、東京と大阪の真ん中で多数の来客が見込めることも、判断材料の一つになった。
2010年9月に厚木市であった第5回大会では、大会期間の2日間で地元に36億円の経済効果があったと試算されている。もりあげ隊は「豊川の全国大会では、約80団体の参加が見込まれる。経済効果は、厚木の大会以上になるのではないか」とみている。(小山裕一)
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