2011年11月21日 13時30分 更新:11月21日 14時37分
東日本大震災からの本格復興策を盛り込んだ総額12兆1025億円の11年度第3次補正予算案は21日午後の参院本会議で民主、自民、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。本会議に先立ち参院予算委員会は同日午前、3次補正を共産党を除く賛成多数で可決した。野田佳彦首相は同委の締めくくり質疑で、4次補正予算編成について「新たな追加財政需要が出た時には対応したい。地方向けの予算措置は3次補正でやったつもりだが、今後必要な場合はさらなる予算措置を行いたい」と述べた。民主党の武内則男氏への答弁。
また首相は、消費税率を10年代半ばまでに段階的に10%に引き上げる消費増税準備法案について「実施の前に国民の信を問う」と、衆院解散は法案成立後とする考えを改めて強調。衆院選で民主党政権が敗れた際の対応について「当然、民意を踏まえた対応がある」と、法案通りに実施するのは難しいとの見通しを示した。
3次補正は、麻生政権での09年度第1次補正予算に次ぐ過去2番目の大規模補正にあたる。財源として復興債11兆5500億円を発行。補正後の11年度一般会計予算総額は過去最大の106兆3987億円となる。【佐藤丈一、笈田直樹】