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【大リーグ】

イチロー200安打いける 親友グリフィー氏が太鼓判

2012年1月17日 紙面から

 アスレチックスとマリナーズが対戦する「2012MLB開幕戦」(3月28、29日。東京ドーム)の公式記者発表が16日、東京都内のホテルで開かれた。会見にはア軍のボブ・メルビン監督(50)、マ軍のエリク・ウェッジ監督(43)とともにマ軍のスペシャルコンサルタントを務めるケン・グリフィーJr.氏(42)も出席。通算630発の“ミスター・マリナーズ”は母国の開幕戦をモチベーションにイチロー外野手(38)が今季200安打達成の完全復活を果たすと太鼓判を押した。

 現役時代から交流を深めてきたイチローの存在が気にならないわけがない。ダークブラウンのスーツに身を包んだグリフィー氏はイチローに関して質問が飛ぶと、待ってましたとばかりに身を乗り出して語りかけた。

 「彼は昨年184本のヒットを打った。これだけでも十分な成績。ただ、特別なアスリートとしては物足りないのかもしれないし、今年は燃えているだろう。(今季終了後に)200本のヒットを打ったなあという話をしていると信じている」

 今回の来日では、15日に東日本大震災で被災した福島県いわき市の少年野球チームの子供たちを集めて野球教室を開催。この日の開幕戦の記者会見を終えるとそのまま帰国する予定で、イチローとゆっくり食事をともにする時間はなかった。それでも、誰より気になる存在には違いない。

 グリフィー氏は「私の息子はイチローの大ファン。昨季の成績は実績が崩れるものではない。彼には強くて熱いハートがある。(200安打は)問題ないと思う」と51番の完全復活に太鼓判を押した。もちろん、グリフィー氏だけでなく指揮官の期待も計り知れない。ウェッジ監督は「チームのリーダーは、イチローであり(エース右腕の)ヘルナンデス。いいチームを作り上げていく」と断言。リーグ連覇したレンジャーズ、大型補強を敢行したエンゼルスのア西地区“2強”を脅かすためにも、イチローの復活は絶対条件だ。

 イチローにとって3月28、29日の開幕戦は、メジャー12年目で初の凱旋(がいせん)試合。日本が生んだ安打製造機が、被災地へ希望を届けるため、さらには尊敬するグリフィー氏の期待に応えるため、オリックス時代を含む12度目の200安打達成へ向け東京ドームからスタートを切る。 (伊藤哲也)

 

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