嶋「谷繁さんになる」　平常心で盗塁阻止率向上だ

　楽天・嶋基宏捕手（２７）が１６日、沖縄県うるま市での自主トレを公開。今季は中日の谷繁を見習って、平常心で守備に就き、盗塁阻止率を向上させると誓った。

　「今年は１つでも多く刺せたら。流れを止められるので」と嶋。目標を聞かれると「谷繁さん。日本シリーズでソフトバンクの本多を刺したのを見ました。緊迫する場面で普段通りのスローができていた」と即答。第７戦で二盗を阻んだ場面を思い浮かべていた。

　嶋の悩みは昨季リーグ５位の２割２分８厘だった盗塁阻止率。３割から４割の間なら一流といわれるが、嶋は０７年の３割６分５厘を最後に年々下がり、昨季は３年連続で３割を割り込んだ。

　パ・リーグは本多のほか岡田や伊志嶺（ともにロッテ）ら快足ぞろい。嶋は対策を考える中で谷繁にヒントを得たという。「平然とプレーしている。受け身じゃない」。この日は黙々と肩のスタミナづくりに取り組んだ。

　今年こそ優勝をと燃えている。「仙台のファンは勝って喜ぶ方に意識が変わっている。勝利を一緒に喜びたい」。快足封じを続ければ、優勝はグッと現実に近づくはずだ。（川越亮太）