村田「男」辞めます　こわもては封印

　もう、男を辞めます−。巨人の村田修一内野手（３１）が１６日、自身のキャッチフレーズ「男・村田」を封印する考えを示した。横浜（現ＤｅＮＡ）時代に親分肌の性格と男らしい風貌からついたニックネームだが、新天地ではファンやナインになじむためにイメチェンを決意。優しくなって常勝軍団の仲間入りをする。

　自主トレ先の鹿児島県奄美市で、過去の自分に別れを告げた。「男・村田はもういいかな、と。コワモテのイメージが付いちゃったんでね」。横浜時代はレガーズや革手袋、リストバンド、マウスピースにまで「男・村田」のロゴを刻印。ブログのタイトルも「男・村田は九州男児！」とするなど本人もお気に入りのフレーズだったが、ＦＡ移籍とともに決別。すでに愛用の野球用具からは「男・村田」の文字は消えている。

　変身を決めた最大の理由は近寄りがたいイメージがつくられてしまったことだという。古巣時代の村田は金髪メッシュやサイドにラインを入れるなど派手な髪形にしていたこともあり、いかつい印象が先行。そのことが巨人ナインになじむ際に障害になる可能性もある。「長野は移籍が決まった後に連絡はくれたんですが、あまり寄ってこない。多分まだびびってるんだと思う」。日大の４年後輩にあたる長野が自分に対して及び腰になっていることも、決断を後押し。「ファンの人にも親しまれて、笑顔で楽しく野球をしたいというのもある」と“キャラチェンジ”を狙っている。（臼杵秀之）