レアアース高騰で製品値上げ
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レアアース高騰で製品値上げ

1月14日 13時52分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国による輸出規制などで、電気製品に欠かせない希少資源レアアースの価格が高止まりしているため、電機メーカーが今月から蛍光灯の価格を最大で20%程度値上げするなど、暮らしに身近な製品にも影響が広がっています。

電気製品や自動車などの製造に欠かせないレアアースは、多くを中国からの輸入に頼っていますが、中国政府が輸出規制をかけた影響などで価格が急騰し、去年1月から11月までに、産業用の磁石に必要なジスプロシウムの価格は7.3倍、蛍光灯などに使われるユウロピウムは4.7倍になりました。このため電機メーカーの間では、製品の値上げに踏み切る企業も出てきており、このうち「パナソニック」は、住宅や事務所向けの蛍光灯のうち、およそ半分の336種類について、今月、14%から20%程度値上げしました。また「三菱電機」も、家庭用のエアコンなどをすでに値上げしています。さらに携帯電話やハイブリッド車などに使われるネオジムの磁石も、取引先への出荷価格を大幅に引き上げる動きが出ており、今後、こうした製品の店頭での販売価格への影響も懸念されます。