2011年11月19日 23時27分
【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタンと米国の今後の戦略的関係を協議するため、首都カブールで開かれていたロヤ・ジルガ(国民大会議)は19日、2024年までの米軍駐留を認める決議を採択して閉会した。米軍による夜間の民家急襲作戦の禁止などが条件で、24年以降もアフガン政府の判断で駐留期間を延長できるとの内容だ。
米政府は14年までに米軍を撤収させ、アフガン側への治安権限移譲を完了させる計画だが、長期の米軍の関与を望むカルザイ大統領の思惑を反映した。
ロヤ・ジルガには全国の有力政治家や部族長ら2000人が参加した。立法権はないが、カルザイ大統領は決議を「国民の総意」と受け止め、今後の米側との交渉に臨む姿勢だ。