オマーン国王「原油輸入困難なら韓国を支援」

 金滉植(キム・ファンシク)首相は14日、オマーンのマスカットを訪れ、カーブース・ビン・サイード国王に対し、米国の対イラン制裁の影響で原油価格が急騰した場合、オマーンから支援を受けられるよう要請した。これに対し、カーブース国王は「韓国の原油輸入が困難になったらわれわれが支援する」と答えたことを、首相室が15日発表した。

 これは、韓国に輸入されるイラン産原油を削減しなければならない状況で、他産油国から初めて支援の約束を取り付けたもの。金首相は昨年1月の「アデン湾黎明(れいめい)作戦」(ソマリアの海賊に拉致された人質の救出作戦)で強化された両国関係を積極的に生かしたとのことだ。

 オマーンは今回の金首相の公式訪問に大きな関心を示した。金首相が入国した14日は休日だったのにもかかわらず、異例にもファハド・ビン・マフムード・アール・サイード副首相が閣僚12人・将官クラス5人と共に空港で金首相を出迎えた。また、カーブース国王は、ソマリアの海賊から韓国の船舶を守るための韓国海軍部隊である「清海部隊」を金首相が視察する際に、自身の専用機を提供した。

チョ・ベッコン記者
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