大学入試センター試験は2日目の15日、大きなトラブルはなく理科と数学の試験が行われ、すべての日程を終えました。ことしは、初日の14日、地理歴史と公民の試験で問題冊子の配付が遅れて受験生4500人余りに影響が出て、一部の受験生は再試験の対象となるなど、過去最悪のトラブルとなり、大学入試センターは「多数の受験生に迷惑をかけることになり、おわびします」と謝罪しました。
大学入試センター試験、2日目の15日は全国709の会場で理科と数学の試験が行われ、すべての日程を終えました。ことしのセンター試験は初日の14日、試験方法が変更された地理歴史と公民の試験で問題冊子の配付が遅れたり、配付をミスしたりして58の試験会場で、受験生4565人に影響がでました。このうち、長崎県立大学の受験生32人については、試験時間がきちんと確保できなかった可能性があるとして、再試験の対象になりました。センター試験は、公平を保つためマニュアルに沿って行われ、大学入試センターは先月にも試験を実施する大学に対して研修を行ったほか、各大学もそれぞれ研修を行い、試験官に周知を図りましたがトラブルは相次ぎました。このうち福井大学では、2つの会場の試験官を対象に研修を2回ずつ行いましたが、配付ミスをした試験官はマニュアルを十分に確認していなかったということです。また、東日本大震災の影響で臨時に設置された宮城県気仙沼市の試験会場では、英語のリスニングに使う200人分のICプレーヤーが足りずに試験開始が2時間も遅れるトラブルもありました。試験監督側の不手際によるトラブルは、件数と影響を受けた受験者数ともに過去最悪の多さとなりました。大学入試センターは、午後6時半すぎから記者会見を開き、惣脇宏理事が「新しい試験方法となり、各会場で試験監督が不慣れな点があった。多数の受験生に迷惑をかけることになり、おわびします」と謝罪しました。センター試験の平均点は今月18日に中間発表が行われ、国公立大学の2次試験の願書の受け付けは今月23日から始まります。