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【社会】

津波浸水シミュレーション 平塚市、DVDに

2012年1月17日 09時42分

 神奈川県平塚市は十六日、大津波発生時の市内の浸水域や浸水方向をカラー動画のDVDでまとめた「津波浸水モデルシミュレーション」を県内で初めて作製し、報道陣に公開した。東日本大震災の発生を受けて昨年七月、東海大学(同市)工学部の山本吉道教授に、製作費五百四十七万円で依頼していた。 (加藤木信夫)

 十五分間の「本編」では、到来する津波の高さを県の素案(昨年十二月発表)の六・八メートルと、東日本大震災の被災地を襲った一〇メートルの二種類に設定。前者の場合、標高約八メートルの国道134号(海岸道路)が防波堤となる。しかし後者の場合、津波は134号の北約一・五キロのJR平塚駅を越え、一部はさらに北の国道1号に達するとされる。

 市の担当者は「市民の意識啓発のため、あえて浸水域の広い一〇メートルの津波高も採用した」と説明した。

 DVDはこの「本編」と、津波高五〜一三メートルの浸水域を一メートル刻みで映像化した「資料編」とで構成。資料編の完成を待ち、来月初旬をめどに市内自治会、市立小中学校、図書館などへ計五百枚を配布する。図書館では一般向けの貸し出しも予定している。

 二十二日午後には市中央公民館(同市追分)で、シミュレーション映像を公開する「市防災講演会」がある。定員七百人で入場無料。問い合わせは市防災危機管理課=電0463(23)1111(代表)=へ。

(東京新聞)

 

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