修学旅行の業者選定に便宜を図った謝礼として、旅行会社から310万円相当の航空券の割引を受けたとして、大阪府警は16日、大阪府泉大津市の市立誠風中学校の前校長を収賄容疑で、大阪市浪速区の旅行会社の元社員を贈賄容疑でそれぞれ逮捕し、発表した。
逮捕されたのは前校長の相生年繁(あいおい・とししげ)容疑者(61)=大阪府岸和田市尾生町4丁目=と、「南海国際旅行」元社員の道本(どうもと)拓也容疑者(51)=同府貝塚市地蔵堂。
捜査2課によると、相生容疑者は在職時の2010年6月にあった修学旅行で、南海国際旅行が選定されるように有利な取り計らいをしたとされる。その見返りに、同年8月に家族や親戚ら十数人とともに行ったハワイ旅行の航空券を、約310万円割り引いた価格で道本容疑者に手配してもらった疑いが持たれている。同課は、2人の認否を明らかにしていない。