ニュースランキング

'12/1/15

首長や議員「廃炉」半数以上



 市民団体「さよなら島根原発ネットワーク」は13日、山陰両県の知事と首長、議員計251人を対象にした原発問題のアンケート結果をまとめた。運転開始から38年となる中国電力島根原子力発電所1号機(松江市鹿島町)について、回答率は約3割にとどまったものの、半数以上が「廃炉にすべきだ」とした。

 両県知事と県議、30キロ圏にある6市の市長と市議、両県選出の国会議員を対象に14の質問を尋ね、83人(回答率33%)が回答した。

 1号機について「廃炉」を求めたのは45人。「運転を続けるべき」と答えたのは1人にとどまった。これに対し、2号機を「廃炉にすべき」としたのは33人、「運転を続けるべき」は12人だった。高経年化した原子炉への懸念が示された。

 建設中の3号機については、33人が「運転開始すべきでない」と回答。島根原発で福島第1原発事故と同規模の事故が起きた場合、46人が「現行の避難計画は有効に機能しない」と答えた。

 ネットワークは1号機廃炉を求める意見が多いと分析。杉谷肇・共同代表は「1号機の問題を中心に、3月の各議会に向け陳情を提出する」と述べた。

 12月30日までに届いた回答をまとめた。回答状況は次の通り。

 知事 島根▽県議 島根6人、鳥取8人▽市議 松江8人、出雲15人、雲南12人、安来4人、米子14人、境港4人▽市長 松江、境港、米子▽国会議員1人▽不明7人。




MenuTopBackNextLast