田中防衛相は「踏み込み過ぎ」…年内着工に言及

  • 2012年 01月15日 22時12分
  • 提供元:読売新聞
 田中防衛相は15日のNHK番組で、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設について「着工が年内にできるかどうかが当面の手順になっている」と述べ、移設工事の年内着工に言及した。
 民主党政権で関係閣僚が着工時期に触れたのは初めてで、「発言は踏み込みすぎ」と波紋が広がっている。
 田中氏は番組で「県民が納得し、理解いただかないと物事は進まない。(通常)国会開会前に知事と会い、力合わせができるように努力していく」と強調した。この後、記者団に年内着工について「断定しているわけではない」と釈明した。
 防衛省は、昨年末に提出した環境影響評価書を知事の意見書提示後に一部修正し、6月をメドに辺野古沖の埋め立て申請を行う考えだ。ただ、県外移設を主張する県側の説得を慎重に進めるため、着工時期の発言は控えていた。政府内では「繊細な交渉が必要とされる時期に不用意だ」(外務省幹部)と、沖縄の反発を懸念する声が出ている。

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