--昨年を振り返ると
「2011年は日本人がきっと忘れることのできない年だ。リーマン・ショックから立ち直りそうなときに3・11の東日本大震災が起きた。震災のダメージを克服しそうになったところで、歴史的な円高や欧州危機、さらにタイの洪水被害に見舞われた。昨年はどうしようもなかった。厳しい年だった」
--歴史的な円高が続く中、中東への輸出を減らした
「世界中で韓国、ドイツ車に負けているが、中東では韓国車に負けている。円高の中で損をしながら中東に輸出するのは賢明ではないが、販売店もあるので、どの辺でバランスをとるか。中東はもう少し政治的に安定しないと、魅力的なマーケットになるのは難しい。タイや米国から輸出するのも大いにやらないといけない」
--日本車メーカーは韓国車に苦戦を強いられている
「2011年は、今までと競争する市場や競争するメーカーが変わった年だった。ある意味、新しい競争時代というパンドラの箱のふたが開いてしまった。今までは韓国車と比べ品質や性能が優れているといってきたが、もうそれでは乗り切れない。いかにコストを下げるかだ」
--現在の為替相場が続けば生産体制は変えていくか
「当然、変えていかないといけない。為替の影響を受けない日本市場での取り組みを強化する。空洞化回避のためにも、日本では軽自動車や、付加価値の高いPHV(プラグインハイブリッド車)やEV(電気自動車)の生産を増やす。PHVやEVは、日本から世界に輸出する。このほかの車は日本以外でつくるように切り替えていく。思い切った構造改革をやらないといけない」